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サンジーヴィニの科学

吉野 茂氏 一周忌によせて
エネルギーセラピー研究所 理事 石原正次


故 吉野 茂 エネルギーセラピー代表

皆様、本日はお忙しいところご参列頂きありがとうございます。一周忌のおりには吉野さんについて語るのが私の役目と考えてきましたので、今日は原稿をしたためてまいりました。吉野さんの研究によったレポートの要約のつもりで用意しましたので読ませていただきたいと思います。

吉野さんとは仲人も務めさせていただき、40年以上のお付き合いでした。とりわけ鍼灸院を開業されて以来週一のペースで通ってきたこともあり、一番身近で、一番多く接してきたので、彼のことはよく理解しているつもりでいました。ところが彼から引き継いだサンジーヴィニ・ヒーリングについて人々に語ろうとしたとたんに、何も知らない、何も語れないことに気づかされました。改めて彼のたどった道を勉強し直すことになり、その過程で初めて、吉野さんの仕事(けんきゅう)が何であったかを思い知りました。彼について語ろうとするとき、目に見える世俗から語っては何も語ったことにはなりません。
「これから3000年間をリードする文化文明の基礎科学を世にもたらそうと奮闘されていたのだ」との観点に立って彼を見たとき、はじめて吉野さんの仕事が何であったのかがわかると思ったのです。

本日はその仕事の一端をご参列の皆様にご紹介するつもりで、吉野さんの研究の足取りとして「サンジーヴィニの科学」「生体による原子転換」「ホメオパシー医学とバッチの花療法」の3つについて、レポートを作成させていただきました。お読みいただいても、一向に分からないところばかりの連続かもしれません。まだ世間に承認されていない新しい可能性によって構創されている科学だからでございます。

吉野さんが発病入院される直前、私たちはラダックに旅行し、帰途ニューデリーのサンジーヴィニ本部に立ち寄りました。サンジーヴィニとはインド神話「ラーマ物語」に由来する薬草の名前です。我々は大歓迎を受け、サンジーヴィニ・ヒーリング・システム誕生の経緯などについて、本部代表から懇切丁寧な説明を受けました。インドの無医村で医療奉仕活動をされていた婦人(代表者の妻)はホメオパシー薬を村々に配置するため波動薬製造器としてのラジオニクス・ボックスを買いたいのですが高価すぎお金がありませんでした。ある時、その婦人にサイババが9回夢に現れ、教えられて出来たのがサンジーヴィニ・ヒーリング・システムです。皆様のお手元にお届けしたのがその紙製のラジオニクス装置というわけです。

レポートには「サンジーヴィニの科学」とありますが、内容はサンジーヴィニを科学として語ることの難しさの歴史が書かれてあると言ってもよいかと思います。世界各地で多くの研究家が携わってきたのですが、ラジオニクスの効果は驚くばかりです。人の健康にしろ、栽培植物の害虫駆除や収穫量にしろ、生命あるものに対する成果は目覚ましく、まさに脅威的なのです。目覚ましい成果を上げるゆえに、ラジオニクスは医師会や製薬業界などの既存権威から目の敵にされてしまいました。

吉野さんは30年ほど前にルドルフ・ハウシカの書いた「シュタイナーの栄養学」の翻訳をされています。一度目を通してほしいと原稿をお預かりしたのですが、とても歯が立たないとお返ししたことがありました。今は山本先生の手元にありますが、その栄養学の内容が「生体による原子転換」なのではないかと思います。原子核に強い衝撃を与えてエネルギーを取り出す技術は、原子爆弾や原子力発電としてよく知られていますが、植物(生命あるものはみな)はこれを日々平然と行っているというのです。現代物理学ではある元素を別の元素に変えることなぞ、およそあり得ないとしていますから、巨大な原子破壊装置の助けも借りずに絶えず元素の転換をしている「生命の秘密」には全く歯が立たないということがいえます。シュタイナーは、生命は物質よりもずっと前から存在していたのであり、我々が知っている元素は生物形態の死骸であるといっています。だとすれば栄養学は生命の活動プロセスそのものを扱っていることになります。
また、シュタイナーから「エーテル的形成力」を明らかに示す方法を見つけてくれるように依頼された、プァイファーは水の結晶構造で知られる(水の結晶を写真撮影した江本勝氏は感情や祈りによって水の結晶構造が変化することを世間に紹介している)エーテル作用過程とでも言えるものを目に見える形で明らかにしています。

バッチの花療法」を初めて日本に介したのは吉野さんではないかと思います。私も現在バッチ・フラワーのレメダィー研究会に参加していますが、30年以上も前に吉野さんがISISで講義されたことを話すと、バッチ普及に努めてきた協会古株の誰もが驚くのです。バッチの際立った特徴は輪廻転生を前提にしていることです。今生の輪廻で何を経験しようと志して生まれてきたのか、その使命を忘れて(内なる声に耳を貸さない)その道から外れ始めるとシグナルのように病気が現れると説いています。だからバッチには聞いたこともないような作用をもたらすレメディーがあります。人生の転機にあたり決心がつかない時に飲むレメディー「ウォールナット」とか、古き良き時代を思い出していつまでも懐かしみ、人生で「今起こっていること」に気づけない人の「ハニーサックル」という具合です。

ホメオパシー医学」は吉野さんが人生最後の総仕上げのように取り組んだテーマでした。ご存知と思いますがオルタナティブ・セラピー領域ではどんな資料でもまず筆頭に出てくるのがホメオパシーです。「似たものが、似たものを治す」という「類似の法則」と「薬を薄めれば薄めるほど、効き目が高まる」という二つが特徴で、いずれも現代医学の正反対の理論で成り立っています。ホメオパシー理解の鍵はこの宇宙がホログラム構造であることにあります。それから類推してゆけば、物質を超えた微細なエネルギーレベルには仏教でいうカルマの記憶倉庫である「阿頼耶識」があるかもしれないのです。
ラダックから帰って再生不良性貧血で入院されてすぐ、お手元にお届けしている「ソーハム自然療法」ソーハム・ホメオパシーの翻訳に着手され、ベッドで全7巻を完訳されて亡くなったのです。その間の執念はすさまじく、自分自身の総仕上げであり、最後の仕事になることに気づいておられたとしか思えないような仕事ぶりでした。

吉野さんは医療分野の善財童子を思わせるところがあり、あらゆる治療法に関心を持ってチャレンジされ通じておられました。中でも銅人療法は極めてユニークな遠隔治療法です。「藁人形」で知られた手法と同じですが、それを経絡医療に応用したものです。また、「ヴィパッサナ瞑想法」の修養に励まれており、名古屋市役所にお勤めのころの長期休暇のほとんどをこれに充てられていました。「ヴィパッサナ瞑想法」の解説本についても翻訳されており、今は、私がお預かりしています。

このご挨拶の原稿を新春早々、喫茶店コメダで書いておりましたところ、ご近所の方が来られて「何してるの?」と問われるので「これからの3000年をリードする科学を研究された方の追悼文です」、と申しましたところ、「30年先も見えないのに3000年とはね~」と申されるので、「この世は3年先を考える人、30年を考える人、300年を考える人、3000年を考える人がいて初めてうまく回っていくのじゃないですか」というと「そりゃそうだ~」とめでたい別れになりました。

本日は一周忌にあたり、吉野さんの世界をご紹介させていただきました。

平成29年1月8日